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知的財産教育協会・代表理事 棚橋祐治氏 |
「知的財産検定」が1周年
記念報告会を開催
中間法人知的財産教育協会は,1月13日に都内ホテルで,「知的財産検定1周年記念報告会」を開催した。冒頭では,元・通産省事務次官で協会の代表理事を務める棚橋祐治氏が挨拶し,昨年3月のスタート以来,順調に受検者数を伸ばしている同検定の経過について報告した。政府主導で「知財立国」へ向けた法整備が進む中,「人材育成の側面から,産業界,国内全体への知的財産知識の啓蒙,発展に貢献していきたい」と,同検定の社会的意義について抱負を語った。
1級合格の認定証授与式も実施

1級合格の認定証プレート授与式 |
当日は,理事・検定委員をはじめとする協会関係者のほか,後援団体である日本弁理士会関係者,特許庁関係者,知的財産分野を専門とする弁護士,企業の担当者,マスコミ関係者など数多くの人が詰め掛けた。
式典では,第3回検定(2004年11月)で初めて実施した「1級(特許)」合格者の表彰式も併せて行われ,棚橋氏より当日出席した合格者一人一人に,認定証プレートが授与された。既に企業の知的財産部員として活躍している合格者のひとりは,「実務経験が能力評価に反映された。今後の業務の励みにしたい」と感想を述べ,参加者との交流を図った。
「普遍的な基礎知識の上にある,実務知識」 東大・中山教授が講演

東京大学大学院法学部教授 中山信弘氏 |
記念講演では「知財専門家の課題」をテーマに,知的財産法の第一人者である東京大学大学院法学部教授・中山信弘氏が壇上に立った。中山氏は,知的財産検定の出題内容について「実務に即応する知識を問う」と評価する一方,専門職大学院をはじめとする実務家教育の推進やプロパテントの現状に触れながら,実務知識の有効性と賞味期限について指摘。「物事の本質を知るためには,普遍的な基礎知識を身に付けることが重要である」と,優秀な実務家に求められる人材像について意見を述べた。さらに法律家の立場から,独占禁止法・信託法・商標など様々な法律が有機的に絡み合う現代の知的財産の課題解決には,総合的な法律知識と多面的な思考が必要であるとし,1級合格者を激励した。

式典には大勢の人が詰め掛けた |
知的財産検定の受験者は,1年間で約6,000名を数えた。知財部員の能力評価から技術者への知財教育という位置づけまで,団体受検企業数も増加傾向となっている。今年度は,7月・11月・3月と計3回実施する予定で,今後は個人受検者の増加も見込まれている。協会事務局長の杉光一成氏は,「今年度は年間1万人の受検者が予想される。1級,2級のバリエーションを増やし,新たに3級創設も検討している」と2年目に向けての抱負を語った。


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