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金沢工業大学大学院・知的創造システム専攻


社会人が大学院で身につける実践力とは
[2006/09/15]

プレゼンテーションの様子 池谷圭右さんは,金沢工業大学大学院知的創造システム専攻の第2期生。2006年3月に,ビジネスアーキテクトコースを修了後,現在は外資系金融会社で中堅・中小企業向けの財務コンサルタントとして活躍し,ITベンチャー企業の立ち上げにも参画している。特に同コースは,実務経験が豊富で比較的年齢層の高い学生が数多く在籍しており,大学院で学ぶ目的意識も極めて高い。「社会人にとって,大学院とはどのような場なのか。」− 池谷さんが,同大学院に入学した動機について,8月25日に開催された大学院説明会で,プレゼンテーションを行った。


プロジェクト・リーダーとして,組織運営と経営管理の難しさに直面
 まず,何か新しいことを学び自分のモノにする時,「M(Motivation)⇒P(Plan)⇒D(Do)⇒C(Check)⇒G(Grow)」という修学サイクルの中で,やはり最初のモチベーション,自分自身への動機付けは重要です。私の場合,あえて「大学院で勉強したい」と考えた動機は,仕事で直面した自己能力の壁と,それを打ち破るための大きな自己変革でした。
 2004年当時,私は,勤務する教育関連企業の企画本部局長として,様々な全社的なプロジェクトを統括し,即時的かつ総合的な意志決定が常に求められる立場にありました。同社では,これまで10人(1部門)規模のマネージャーを皮切りに,50人(3部門),150人(5部門),300人(7部門),全社の統括へとキャリアを積み重ねてきました。しかし,組織やプロジェクトの規模が大きくなる分,当然,組織運営や経営管理は難しさの度合いを増していきます。特に,前提条件や利害関係が複雑に交錯するケースでは,明確な思考プロセスを経ないまま,つい自身の経験則(知識)に偏った意思決定や判断を下してしまうケースも出てきます。そこでまず,「どんな複雑な状況においても,的確な意思決定ができるような思考プロセスを修得するにはどうするべきか」と考えました。これまで培った知識や経験を改めて体系的に整理した上で,新たに実践力を身に付けてキャリアチェンジを図る場,それが大学院だったのです。

実践力として手に入れたのは,モデル化による思考力
 複数の大学院を比較・研究した結果,金沢工業大学を選んだのは,2004年11月でした。当時の私に足りないもの,それは「問題を見抜く力」,「物事の本質を洞察する力」,そして双方の上に成り立つ「解決力」だと,自分なりに分析していました。何よりも同大学院には,こうした的確な意志決定のために必要な素養が身に付くユニークな教育インフラや特論が設置されており,それが入学の決め手となりました。
 入学後は,自分自身の目標を達成するためのアクション・プラン,自己成長・変革のためのロードマップを「ポートフォリオインテリジェンス」の中でまず描き,その内容に合わせた学習プロセスを教授と相談の上決定していきます。私の場合,モデル化による思考力を徹底的に鍛える講義を数多く履修し,学習して内容については常に評価を与え,自分の武器にしていきました。結果として,入学当初の目標でもあった,意思決定のための拠り所の内在化(暗黙知化)に成功し,「金融商品を運用するにあたっての行動モデル,プロセス」をテーマとした修士論文を成果として残すことができました。この1年間で身に付けた知識,思考プロセスは,現在の仕事でも大いに役立っています。

決して安くはない自己投資は,成果を通じて仕事で回収すればよい
 毎日仕事で忙しい社会人にとって,時間が限られているだけでなく,決して安くはない授業料は家計の負担となり,家族の協力が必要となります。私の場合も,ただでさえ授業料が高いのに,さらに必要単位数より10単位余計に科目履修をしたがため,妻にも散々文句を言われてしまいました。しかし,「大学院で学んだことを必ずキャリアに生かし,働いて回収する」ということで納得してもらいました。おかげで修了した今を振り返ってみると,自己変革のために投資をする価値のある教育の場だったと,在学中以上に実感しています。

 最後になりますが,通常、一度学校を卒業してしまうと,友人との縁は続く一方で,大学自体とは関係は疎遠になってしまいがちです。しかし,社会人大学院の最大のメリットは,修了後でも大学院との接点が多いことです。色んな仲間との情報交換できるネットワークの構築は,今後のビジネスにも活きてきます。


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